イギリスの大学院進学を考えてる方、最初に取り掛かる作業が、自分の目標とする進学先とコースを決めることではないでしょうか。海外の大学院進学となると情報が少なく苦労すると思います。加えて多くの方が第一志望だけでなくプランB、プランCの進学先も考えることでしょう。
そこでほとんどの方が大学ランキングだけで決めてはいませんか?こうした選びかただけではミスマッチが起こることも多いです。せっかくの英国への大学院進学ですから、自分が学びたいことを理想の環境の下で学習していきたいですよね?
そこで今回は実際にエージェントからのアドバイスも参考にしつつ、充実した大学院生活を送るための出願校リストの作り方を紹介します。
- まずはイギリス大学院リストの作り方手順を把握
- イギリス大学院進学先を探す方法① .ac.ukを使う
- イギリス大学院進学先を探す方法② モジュールを見る
- イギリス大学院進学先を探す方法③ 大学ランキングを参照
- その他の指標も参考に詰めていきましょう
まずはイギリス大学院リストの作り方手順を把握
まずおおまかな手順を把握しましょう。以上の画像が英国大学院志望校リストの作成手順です。この図を参考に1~3の手順をこれから詳しくみていきます。
イギリス大学院進学先を探す方法① .ac.ukを使う
イギリス大学院進学先のコースを最初に決めるにあたって、どういった大学に学びたい学問のコースが設置されているかわからないという問題がまず発生してくると思います。その課題を払しょくする方法です。
私が英国大学院進学先候補のリストアップに困り留学エージェントの方に相談したときに、教えていただいた方法です。意外と盲点の方法だと思いますが、とても役に立ちます。
学びたい学問を設置している大学院が一覧表のように面白く検索結果に並びますのでイギリス大学院進学先コースの選定に役立つこと間違いなしです。
使い方は簡単、グーグルの検索欄に、「英国大学院で学びたい学問の英語名(正確じゃなくてもOKです。私の場合はEnvironment and Development.ac.ukまたはSustainability MSc)+ac.uk 」と検索をかけていました。
このac.ukはイギリスの大学サイトであることを表すアドレスの一部です。上記のように検索をかけると該当学問に匹敵するコースを用意しているイギリスの大学サイトがズラーっと並びます。
Enviroment and Developmentの例で行くとロンドン大学の環境開発学コースのサイト、エディンバラ大学の環境開発学のサイト、マンチェスター大学の環境開発学のサイト、という風に出てきます。
検索をかける学問の種類、ワードによってヒットする大学のコースもかなり変わりますのでいろいろ試してみましょう。
※役立つワードの紹介。
○MScとMA
この2つは大学院のコース(修士課程)であることを示すワードです。おそらくイギリス大学院のコースのほとんどにMScかMAと書かれているのが発見できます。MScは理系チックな学問(統計などの数学系もMSc)で他の学問はMAとあらわされますが、区別はあいまいです。検索の際、学士のコース(Bachelor degree)ばかりヒットするようでしたら、検索ワードにMScかMAを足してみてください。ちなみにBAやBScなどはBachelor Degree(学士)です。
イギリス大学院進学先を探す方法② モジュールを見る
モジュールとは授業科目の事です。大体、イギリスの大学ではそれぞれのコースにcompulsory modules(必修科目)とOptional modules(選択科目)の二つがあります。
興味があるコースのホームページに訪問すると、そのコースがどのような科目で構成されているのかが分かります。また大学によってはその科目のシラバスも見ることができます。
この作業はとても重要です。上画像ではClimate Change Scienceの例を挙げましたが、イギリスの大学院は専門性を追求したコースが多く存在します。同じ名前のコースであっても大学によっては、よりアカデミックな科目で構成されたコース、フィールドワークや実践を重視したプラクティカルなコース、などなど様々特色に分かれています。
またイギリス大学院の科目は一つ15単位もしくは30単位で1教科のウェイトが重く、その科目を極めていくというのが通例です。同じコースの人間はたいてい同じような履修環境になります。
英国大学院に進学する方は、こうしたキャリアに進みたい、このような研究がしたいとすでに目標が定まっている方がほとんどでしょう。ですので、科目までしっかりと目を通しコースの内容を自分で精査することで進学後思った通りの学習ができるか否かが決まります。
またコースの中身の深堀は、イギリス大学院進学の重要書類Personal Statementを書く際にも必要です。
イギリス大学院進学先を探す方法③ 大学ランキングを参照
①・②の方法である程度英国大学院の進学先候補のリストアップができたら、大学の教育レベル・研究レベルを調べ、絞り込み・志望順位づけを行いましょう。
イギリス大学院の進学先を探すにあたって世界大学ランキングは一つの指標となるでしょう。日本の大学の偏差値とこの世界大学ランキングのミスマッチがよく騒がれますが、それは英語圏外の大学の現状からとても乖離している数値を使ってランキングを算出しているためです。
イギリス大学院の進学先を探すにあたってはある程度役に立つ指標であると私は考えます。
世界大学ランキングは2つあります。1つはQS社が運営しているもの、もう一つがTimes higher educationのサイトです。どちらも算出方法は少し異なるので、順位も異なります。2つのサイトとも参照してみるのがいいと思います。
まずは上記2つのサイトでご自身がリストアップした進学候補先がどのような順位にいるのか総合ランキングで把握するのがいいでしょう。
学問分野ごとのレベルを知る
上記で紹介した世界大学ランキングですが、どちらのサイトとも学問の分野(Subject)ごとでランキングが表示されます。大学ランキングサイトの検索欄にSubjectが選べるタブがあると思いますので、Environmentやpoliticsなどと選択し、検索をかけます。
この学問の分野ごとのランキングですが、イギリスの大学院の進学先候補を絞るにあたり非常に重要です。理由は大学総合ランキングと学問のごとのランキングではかなり順位が変動するためです。
例えばQS社のサイトでDevelopment Studiesで検索をかけます。そうすると総合ランキングでは246位だったサセックス大学が1位に躍り出ます(2019年の指標)。サセックス大学は開発学でとても名声のあげている大学なのでこのような結果になります。
その他にも環境学のイーストアングリア大学のハイパフォーマンスなど、このような例が数多く存在します。皆さんもぜひイギリス大学院の進学先候補選定の際、自分の学びたい学問分野で進学先候補がどの程度実力があるのか調べてみましょう。
その他の指標も参考に詰めていきましょう
そしてこの大学ランキングでは、正確な数字ではないですがおおよその学費や留学生比率なども一覧で見られます。おおよそを把握して、それぞれの大学のホームページを訪問し正確な数字を見るという作業がよさそうです。
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