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海外大学で厳しいAcademic integrityと学生が恐れるTurnitin(ターニティン)の実力

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今回は海外の大学で厳しく求めらるAcademic integrity(アカデミック・インテグリティ)とそれを担保するために使われるTurnitin(ターニティン)というツールについて見ていきたいと思います。

 

筆者は現在イギリスの大学院に所属していますが、このAcademic integrity(アカデミック・インテグリティ) については最初しつこく何度も叩き込まれました。修士課程の最初にチュートリアルやテストもありました。

 

10週間のイギリス大学院準備コース(プリセッショナルコース)でも、Academic integrityは大きなトピックでした。(プリセッショナルコースの様子はこちらから)

 

そのAcademic integrityを学生がしっかりと守っているのか、検査するツールにTurnitin(ターニティン)があります。海外の大学で広く使われているツールです。日本の大学でも何校か使っていると聞いたことがあります。

 

Turnitin(ターニティン)は教員のためのツールのため、学生のレポートやエッセイでどのようにAcademic integrity違反を探知しているか、学生側は知らないことが多いです。

 

そこで今回はAcademic integrity(アカデミック・インテグリティ) とは何か?

ターニティンとはどのようなツールで何のデータをもとに何を探知するのか?

その実力は?

についてレポートします。

 

私は先の10週間のプリセッショナルコースで、訓練のため教員側と同様のターニティンの画面を見ることができたのでその体験をもとに解説していきます。

 

 

海外大学で厳しく求められるAcademic integrity(アカデミック・インテグリティ)とは?

Academic integrity(アカデミック・インテグリティ)を直訳すると「学問的な誠実さ」と訳せますが、要するに学問の世界で守られるべきルールや倫理を順守することです。さらに簡潔に言いますと、盗用やカンニングなどしないように!となるでしょうか。

 

具体的なよく言われるAcademic integrityの違反としては、

 

①過去の他人の著作物(文献やデータ、グラフなど)をそのまま自分の作品に使う

②引用、レファレンススタイルを守っていない

③友達と一緒にエッセイやレポートを書き上げる(共著プロジェクト以外)

④論文執筆代行サービスなどを使う

⑤テスト中の不正行為

 

などがあげられます。こうした違反を犯した場合、イギリスの大学院では退学になります。違反を犯さないよう引用の仕方やパラフレイズの仕方などの最初に学ぶわけです。

 

そして、このAcademic integrity(アカデミック・インテグリティ)違反を探知するためのツールとしてTurnitin(ターニティン)というソフトがあります。

 

Turnitin(ターニティン)が欧米で広く使われる背景

上記に挙げたAcademic integrity違反のうちいわゆる盗用(①と②)はもちろん問題ではありましたが、今世紀に入り④のエッセイ執筆代行サービスなども大きな問題となってきています

 

欧米の大学生がお金を払い、他の人にエッセイやレポートを書いてもらうというサービスです。下の朝日新聞の記事ではケニアやウクライナなどが、論文代行サービスの拠点となっており、多くの欧米学生が利用してる現状が指摘されています。

 

globe.asahi.com

 

こうしてAcademic integrity 違反の高度化から、それを検知するTutnitin(ターニティン)などのソフトが開発されているのです。

 

Turnitin(ターニティン)は何を検知する?実力は?

私はTurnitin(ターニティン)の画面を見た際、すごいと思ったと同時に恐ろしさも感じました。ネット上や過去の論文データなどをもとに盗用を検知するソフトは今や普通ですが、

 

Turnitin(ターニティン)は

①過去出版された論文や書籍

②ネット上の文献

③過去にTurnitinに提出された文献

をもとにAcademic integrity(アカデミック・インテグリティ)を検知します。③がTurnitin(ターニティン)のすごいところでしょう。他大学の学生がTurnitinに提出したエッセイ過去に自分が提出したレポートまでTurnitin(ターニティン)の検索対象となっているのです。

 

私も自分のエッセイがUniversity of Manchesterのある生徒の作品、University of Sussexのある作品とマッチしてしまっているのをターニティンの画面で見ました。(レファレンスリストまで検知されるのである程度の類似度(Similarity)が出るのは避けられません。) 

 

私の同僚の例では、過去に書いたエッセイと似たテーマのエッセイを課されたとき、同じようなレポート書き、TurnitinでSimilarity(類似率)60%以上をたたき出して、呼び出しを食らっている例もありました。

 

欧米の多くの大学が利用しているソフトなので、過去の生徒作品も含め英語文献がデータベースに多くたまっており学生側からしたら恐ろしいシステムです。

 

この機能があることで、論文執筆代行サービスの使用も検知しやすくなるのでしょう。執筆代行サービスは過去に多くのレポートを書いているわけですから、代行者の癖や傾向などで検知できる可能性が高まります。

 

Turnitin(ターニティン)販売元が実際に公開している画面

www.assistmicro.co.jp

Turnitin(ターニティン)に検知されない書き方

私が所属する大学のある教授はパラフレイズする際、参考文献と同じ単語4語以上並べないこととおっしゃっていました。これもTurnitin(ターニティン)の検知から逃れる一つの方法でしょう。あとは似たようなテーマが課題として出たとしても自分の過去の作品は忘れましょう!

 

とにかく自分オリジナルの文章を心がけることが一番大事ですし、オリジナリティを追求した作品が採点でも高得点をもらえます。

 

技術的なポイントとしてはまず、同義語を覚えることでしょう!また能動態を受動態に変えたりなどパラフレイズの仕方も学ぶことは必須です。他にも例えば数値表現では「87.9%」を「approximately 90%」「more than 85%」としたりして、盗用を避ているネイティブ論文例もよく見かけます。 

 

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www.leedsleodis123.info